昨日やってた『一千兆円の身代金』というドラマが意味不明すぎた。香取慎吾扮する主人公が「声をあげろ」って言っててそれがドラマ自体のメッセージでもあるようなので遠慮なく言わせてもらう。
ガンで余命一年と告げられた主人公が元副首相の孫娘を誘拐(狂言誘拐だけど)して政府に財政再建を求めるというのが大筋。主人公が政府の政策に不満を持つようになったきっかけが父と兄の自殺なんだけど、父は公共事業がストップしたことによって、兄は消費税の増税によってそれぞれ会社経営が破たんしたせいで、どちらも政府の債務を過大視した緊縮財政によるものなのに、なぜそこで財政再建を求めるということになるのか?サイコパスなのか?他の登場人物も主人公の主張になびく緊縮脳ばかりで、財政再建が絶対正義という現実にも似たディストピア。余命わずかと知り世の中を変えようと使命感を持ってやったのが緊縮財政を主張するという無自覚な人殺しとも言える行為とはあまりにも悲惨すぎる。
クライマックスは未成年の主張よろしくカメラの前で演説をするのだけど、「明るい未来を描くことのできない子供たちがいっぱいいる。その中には命を落とす子さえも」って、いやそれお前みたいな緊縮脳のせいだから。
「革命」という言葉を肯定的に使ってるのにも苦笑いしかできなかった。
番組の説明にはインフレ云々とあるけどそんな話してたかな?
http://www.fujitv.co.jp/1000000000000000/story.html
財政状況の悪化も主因はデフレだから日銀を批判したほうが良かった。
一千兆円の身代金、「犯人を捕り逃しました(俺良いことしたでしょ(ドヤッ」「お前みたいなやつが世の中を変えるのかもな」って会話の部分でこんな顔になった pic.twitter.com/DOdpwqma7R
— 草 (@sonnysharrock) 2015, 10月 17