あの日食べたバターライスの不味さを僕達はまだ知らない。(実写版)

We still don't know the distastefulness of the butter rice we ate that day. (live-action version)

宮崎哲弥のDVD教養主義

 週刊文春連載の宮崎哲弥のDVD教養主義で「母をたずねて三千里」の原作について触れられてた。立ち読みして後でネットでチェックしようと思ってたんだけど、「母をたずねて三千里」を忘れるわけがないと思ってちゃんと記憶してなかったので、途中で「何かの戦争映画」に摩り替わっちゃって思い出せなくて、もう一回本屋に見に行って来た(多分ネットでたまたま「闇の奥」(「地獄の黙示録」の原案)を見かけたせい)。
 取り上げられてた作品は「インビクタス/負けざる者たち」で、大まかに言うとネルソン・マンデララグビーナショナリズムの喚起に利用したって、いやこれ大まか過ぎるだろ。ナショナリズムというのは近代国民国家がうんたらかんたらで、南アフリカにおいては人種差別撤廃、人種を超えた国民の統合という意味合いがあったみたい。
 「母をたずねて三千里」の原作「クオーレ」には、日本ではナショナリズムが否定されすぎというような文脈で触れられてた。
 ちょっと前に「しあわせの隠れ場所」が取り上げられてた。これも「インビクタス」と同じようにスポーツと人種が絡んだ話らしい。原題の「ブラインド・サイド」という言葉は右利きのQBにとっての背中側=左側(野球に例えるとわかりやすいと思うけど、右投手にとっての一塁ランナー、左投手にとっての三塁ランナー)のことで、そこを守るレフトタックルのポジションのマイケル・オアーがモデルになってる。
 オアーは白人の家庭に引き取られたっとことだけど、そういえばNFLには日系人の養子になったスコット・フジタという選手もいる。