後藤雅洋の『ジャズ・オブ・パラダイス』は二部構成で、前半はエッセイ的なもので、後半がディスクガイドになっている。前半はまだあまり読んでないけど、論争の話などはそれなりに面白かった。
ディスクガイドは101人のミュージシャンのアルバムを3枚ずつ取り上げていて、1枚目は万人受けしそうなもの、3枚目は個人的な趣味で、2枚目はそのどちらともいえないアルバムが選ばれている。
『ジャズの名演・名盤』は枚数やページ数に限定がなくて、マイルスの『カインド・オブ・ブルー』やコルトレインの『バラード』『至上の愛』などを批判的に取り上げることで、著者の主観的な意見を述べつつ人気盤を紹介していたけど、『ジャズ・オブ・パラダイス』は3枚限定なのでそういうことがない。
自分はジャズの編成では2管のクインテットや3管のセクステットが好きで、『ジャズ・オブ・パラダイス』からもその編成のものを中心に書き出しておきたい(トランペット、サックス、トロンボーンの3管セクステットはなかった)。
年は本に書いてあるもの(録音年とのこと)をそのまま書き出した。
編成は記述がなければトランペット(またはコルネット、フリューゲルホーン)、サックス、ピアノ、ベース、ドラムのクインテット(のはず)で、その編成を前提にして○○入り、○○なしなどと表記した。
Chet Baker/In New York ('58) ▶YouTube ※クインテットは7曲(ボーナストラックを含む)中3曲
Clifford Brown and Max Roach/At Basin Street ('56) ▶YouTube
Kenny Burrell/All Day Long ('57) ▶YouTube ギター入りのセクステット
Donald Byrd/At the Half Note Cafe Vol.1 ('60) ▶YouTube ※YouTubeはVol.1とVol.2を合わせたもの
Donald Byrd/Parisian Thoroughfare ('58) ▶YouTube
Kenny Clarke/Klook's Clique ('56) ▶YouTube
Joe Henderson/Mode for Joe ('66) ▶YouTube トロンボーンとヴィブラフォン入りのセプテット
Duke Jordan/Flight to Jordan ('60) ▶YouTube
Jackie McLean/Fat Jazz ('57) ▶YouTube チューバ入りのセクステット
Jackie McLean/A Long Drink of the Blues ('57) ▶YouTube 5曲中2曲(実質1曲)がトロンボーン入りのセクステット
Thelonious Monk/5 by Monk by 5 ('59) ▶YouTube
Hank Mobley/Peckin' Time ('58) ▶YouTube リー・モーガンの項で
Horace Parlan/Speakin' My Piece ('60) ▶YouTube
Max Roach/Jazz in 3/4 Time ('56-'57) ▶YouTube
Max Roach/+4 ('56) ▶YouTube
Sonny Rollins/Vol.2 ('57) ▶YouTube トロンボーン入りでトランペットなしのクインテット
Jackie McLean/Demon's Dance ('67) ▶YouTube ウディ・ショウの項で
Horace Silver/Blowin' the Blues Away ('59) ▶YouTube
Horace Silver/The Stylings of Silver ('57) ▶YouTube
まだ中途半端だけどとりあえず公開することにした。
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