イギリスの場合、GDP比二〇〇パーセントを超える借金が、一九七〇年代には五〇パーセントにまで下がった。イギリスは何をやったのか。彼らはけっして、借金を返済しようとはしなかった。穏やかなインフレと経済成長を両立させながら、少しずつ均衡策を実施していったのだ。
すなわち年率で名目GDPは約七パーセント、実質GDPは約三パーセント、そしてインフレ率は約四パーセントほどの上昇を継続させた。
クルーグマン『そして日本経済が世界の希望になる』 p.127
参考(今年の日本の実質経済成長率)
実質GDP年率4.1%増 1〜3月、3期連続プラス :日本経済新聞
4〜6月期実質GDP改定値、年率3.8%増 名実逆転解消せず :日本経済新聞