あの日食べたバターライスの不味さを僕達はまだ知らない。(実写版)

We still don't know the distastefulness of the butter rice we ate that day. (live-action version)

石原慎太郎と西村真悟の対談よりマスコミの言論封鎖に関する発言

石原慎太郎『この日本をどうする 再生のための10の対話』(文春文庫 2003年)より

西村 昨今の政治家に対する「言葉狩り」は目に余るものがあります。
(略)
 本来、政治家の「失言」というものは、国益に反する発言や間違った事実に言及したり、ウソを言った時に当てはまるものです。

石原 最近の言葉狩りやら、「失言を撤回せよ」と居丈高に告発するやり方は、日本における言語空間を狭くするだけだ。占領期のGHQの検閲がいかに徹底していて、そのために日本の言語空間がいかに閉鎖的になってしまったかを江藤淳がかつて「諸君!」で告発していたけど、今はGHQに代わってマスコミが検閲をやっている。まさに自縄自縛だね。

西村 そういう風に議論というか反論しあうということが大事であり、失言したと決めつけて反論の機会も奪うような言論弾圧をマスコミがしばしば行うことには十分注意をしなくてはいかんと思うのですが(後略)