『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』のコミカライズを読んで、似たような話を読んだことあるな、女子高生にいきなり告白されるんだっけ、確か男はサドル泥棒で、何でそんなやつに惚れたんだ?ってなって、何となく佐原ミズの作品のような気はしてたけど、「漫画 サドル泥棒」で検索したら案の定佐原ミズで、『私と私』という短編集に収められている『箱庭の虜』という漫画だった。購入済で既に読んでいた。
『箱庭の虜』のあらすじはもう書いたのでこれ以上は書かない。試し読みで読めるようになっているので気が向いたら読んでほしい。
「○○すればいい」とか突っ込み所はあると思うけど、「突っ込まなければいいと思うよ」とだけ言っておきたい。
アマゾンなどの電子書籍販売サイトでは『私と私』の説明文のあとに他三篇とあるけど、そのうち1編は『特別篇』としてその後を描いた3ページの漫画なので他二篇プラスαってところ。
表題作も読んだことがあるけど内容は忘れていて、改めて読んでも最後までどうなるか分からなかった。安易にハッピーエンドにする人じゃないというある種の信頼があるので展開が読めない。
全体的に重め、暗めだけどその中にも希望の光がさすという感じ。特に『私と私』前篇の終わりがいい。小さなことだけど本人にとっては大きな喜びでそれが読者にも伝わってくる。
- 作者: 佐原ミズ
- 出版社/メーカー: ノース・スターズ・ピクチャーズ
- 発売日: 2018/01/20
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連載中の『尾かしら付き。』もいい。しっぽの生えた少年に恋をする少女の話。