あの日食べたバターライスの不味さを僕達はまだ知らない。(実写版)

We still don't know the distastefulness of the butter rice we ate that day. (live-action version)

Spotifyのお気に入りリスト

 スティーヴ・ライヒSpotifyで公開しているお気に入りリスト(

スティーヴ・ライヒが自身のお気に入り曲を選んだSpotifyプレイリストを公開 - amass

)が意外と普通というか、よく見ると名前も知らないミュージシャンも入ってるけど、有名な曲も何曲かあって衒いがない感じがして、自分もかっこつけて無理に3 Mustaphas 3なんかを入れようとせずに、ノンジャンルのプレイリストを作ってみたくなった。

open.spotify.com

 リストの名前は微妙だけどとりあえずこのままで。
 ジャンルはなるべくばらけるようにした。思いつくままにリストに入れたのでぐちゃぐちゃだけど、1曲ずつ曲に対する思い入れを書いておきたい。

Sunshine In Their Eyes/Stevie Wonder

過渡期といえば過渡期かも知れないけどスティーヴィーが新しい時代を切り開き始めた時期の曲。プログレッシブソウルという感じ。

How Blue Can You Get?/B.B. King

ブルースではB.B.とマジック・サムあたりが好き。ギタリストとしてもシンガーとしても全ジャンルを通して上位に入るほど好きなのでB.B.を選んだ。この曲のライブ演奏はYouTubeでもいろいろ聴いたけどどれも良かった。Cook County Jailのヴァージョンも好きで迷ったけどそっちはギターの音がちょっと線が細い感じがするので、このLive In Japanのヴァージョンを選んだ。

Daahoud/Clifford Brown & Max Roach

ジャズといえば電化マイルスって感じだけど、ストレートジャズを1曲選ぶならとりあえずこの曲。ジャズをあまり聴いたことがない人にはこの曲とソニー・クラークのCool Struttin'あたりを薦めたい。

W.S. Walcot Medicine Show/The Band

ロックを入れるならThe Band、Allman Brothers Band、Santanaあたり。フランク・ザッパも好きだけど。The BandのサードアルバムStage Frightは飽きるほど聴いた。そのアルバムに収められてる曲のライブバージョンを入れた。

湯の町エレジー/近江俊郎

昭和歌謡に興味を持つようになったきっかけはNHK-FMの正月番組「特選 ひるの歌謡曲」だったと思う。今はやらなくなったけど古い昭和歌謡を流す番組をやっていた。日本の音楽を選ぶなら昭和歌謡ニューロックとアニソンだけど、ニューロックは1曲選ぶほど聴き込んでないので今はまだ選べない。

Who's Making Love/Johnnie Taylor

基本的には歌が上手い人が好きで、歌の上手いロックシンガーのインタビューを読むと必ず影響を受けたシンガーは?という質問があって、必ずと言っていいほどサム・クックオーティス・レディング、サム&デイヴ、アレサ・フランクリンウィルソン・ピケットあたりの名前が挙がっていた。それでソウルを聴くようになって、『無敵のブラックミュージック CDガイド380』という本を買って、その本だけを頼りにアル・グリーンとここに挙げたジョニー・テイラーのCDを買った。この曲の冒頭のシャウト一発で当たりだと感じた。当時は名前も聞いたことがなかったので、こんなマニアックなシンガーがこんなにもすごいのかと思った。サブスクリプション時代まで聴きそびれていたソウルシンガーとしてBill Brandonの名前も挙げておきたい。

Nearer To Thee/The Soul Stirrers

サム・クックとポール・フォスターのいたSoul Stirrersのライブ録音が3曲残されている。このライブがとにかくすごい。人類の限界をはるかに超えてる感じがする。

Don't Cry For Me/Brownstone

女性シンガーを入れてないことに気付いた。90年代の女性ヴォーカルグループBrownstoneが真っ先に挙げるのにふさわしい。3人組とは思えないほど声が分厚い。

Viola Violar/Quarteto Em Cy

Quarteto Em Cyはブラジルの女性コーラスグループ。独特のコーラスを聴くにはスタジオ録音のほうがよかったかもしれないけど曲の勢いが捨てがたいのでこの曲を選んだ。

Fire/Mother's Finest

女性のソロシンガーも入れよう、バンドでもいいか、じゃあMother's Finestだってなったけど、男女のツインヴォーカルだった。ロックっぽいファンクというよりはファンクっぽいロック。

Red Hot/Motley Crue

ハードロックを入れるならどのバンドにしようか迷ったけどとりあえずMotley Crueにしておいた。Decade of Decadanceに入ってるのと同じ音源かな。Motley Crueといえばこの曲って感じでもないけど。Pink Cream 69のセカンドアルバムがあればLivin' My Life For Youを選んでもよかった。ほかの候補はMegadethのHook In Mouthのライブバージョン、Prisoner/Dokken、Scream Of Anger/Europe、Tell The World/Rattなど。

Spirits Up Above/Roland Kirk

ハードバップなどのストレートジャズをよく聴くようになったのは最近で、その前はジャズ以外の要素を含むジャズをよく聴いていた。チャールズ・カイナードというオルガニストが好きで、メインストリーム以外のジャズを入れるならカイナードにしようかと思ったけどこれという曲がないのでローランド・カークを入れた。この時代のカークは自分みたいにソウルなどジャズ以外の黒人音楽になじんできた人にはなじみやすい。

鏡面の波/YURiKA

アニソンはこの曲で。AnnabelのAlternativeがあればそっちを入れてたかもしれないし、ChouChoの曲がもっと多くあればアニソンだけじゃなく女性シンガー代表として入れたかった。

Brick House/Commodores

どの曲にするか迷ってファンクを入れそびれていた。他の有力候補はTower Of Power、Earth, Wind & Fireあたりかな。Isley Brothersも入れたかった。1曲に絞るのは難しい。

On The Corner~New York Girl~Thinkin' One Thing And Doin' Another~Vote For Miles/Miles Davis

長いので最後に。やっぱりジャズといえばマイルス・デイヴィスマイルス・デイヴィスといえばOn The Cornerという感じなので長いけどこれは外したくなかった。新星堂の小冊子を見てこれとPlugged Nickelを買った。ジャズを聴き始めたころから聴いている。

黄金の月/スガシカオ

日本の新し目(といっても選んだのは20年余り前の曲だけど)の音楽をアニソン以外に入れなかったのは、あえてそうしたのではなくて、どうせ入れたいものがないだろうなと思って考えもしなかったのだけど、考えてみると結構あった。歌手として一番好きなのは秦基博だけどこれといった曲がないのでスガシカオの『黄金の月』にした。他の有力候補は徳永英明で、『幻を止めて』、『真夜中のリバティー』のような地味目のアルバム曲がいかにも徳永という感じで捨てがたい。あとは『想い出にかわるまで』とか。

幻を止めて/徳永英明

地味なアルバム曲を挙げられるほど聴いたのだからやっぱり徳永英明も加えることにした。自分だけの名曲という感じがするので。カバーアルバムも悪くないけどオリジナル曲のほうが好きだな。

Dreaming In Metaphors/Seal

Sealもカバーアルバムを何枚か出してるけどやっぱりオリジナル曲があってのSealだなという感じがする。シンガーとしても悪くないのだけど、カバーアルバムでは才能が歌の良さだけに矮小化されるわけで。