あの日食べたバターライスの不味さを僕達はまだ知らない。(実写版)

We still don't know the distastefulness of the butter rice we ate that day. (live-action version)

シカゴブルース

 サブスクリプションで昔聴きそびれていた音楽をいろいろ聴けるようになった。CDは以前は容易に入手できたものが入手しづらくなっていたり、逆に以前は入手できなかった音源が聴けるようになっていたりする。配信で聴けなくてCDで入手するしかないものや、逆にCD化されてないけど配信で聴けるものもまれにある。

 シカゴブルースというか戦後ディープブルースで聴きそびれていたものをSpotifyAmazonなどで検索してみたので50年代ごろの録音を中心にまとめておく。

J.B. Lenoir

 まずJ.B. Lenoirはわかりやすい。チェス録音を中心としたNatural Man(1951-58)とJOB録音のHis JOB Recordings 1951-1954がサブスクリプションで聴ける。

J.B. Hutto

 小出斉『ブルースCDガイドブック』(以下、小出本)によるとJ.B. Huttoは54年にチャンスというレーベルから3枚のシングルを出しているらしいのだけど、ウィキペディアにそのディスコグラフィが載っていて、その6曲を含む7曲がBest of Blues Vol. 6: Postwar Chicago Blues III (Collection Gerard Herzhaft - Remastered)というコンピレーションアルバムに収められている。このコンピはアマゾンで検索しても引っ掛からなかった。何らかの形でまとめて聴けるようになっていればいいけど。

 65年のChicago/The Blues/Today! Vol.1にHuttoの録音が5曲収められている。これはかろうじてCDが入手可能。

 66年のMasters Of Modern Bluesはスポティファイにもアマゾンにもあった。68年のHawk Squatサブスクリプションにはないけどmp3が購入できる。

Robert Nighthawk (Robert Lee McCoy)

  Robert Nighthawkはまず戦前録音を25曲収めたRobert Lee McCoy名義のものがあって、これはスポティファイなどでも聴ける。戦後の録音は小出本にはBlack Angel BluesというCDが載っていて、これはForest City Joeと抱き合わせになったCDなのだけど、Nighthawkの録音は48~50年のものが12曲、64年のものが2曲収められている。

 COLLECTION 1937-52という2枚組CDがあって、1枚目には戦前の録音が24曲収められていて、2枚目は戦後録音の24曲でBlack Angel Bluesの48~50年の12曲は多分こっちにも収められている。Amazon.comでは配信版もあってUnlimitedの対象にもなっているけど、Amazon.co.jpにはないしスポティファイでもグーグルプレイでも検索したけど見付からなかった。

 1964年録音のMasters Of Modern Bluesはなぜか上記のJ.B. Huttoと抱き合わせで2in1ではなく2枚組CDとして売られているけど、それ以前にそもそもNighthawkの単独盤ではなくHouston Stackhouseと抱き合わせになっている。このNighthawk/Stackhouse盤もAmazon.comだけにあった

Johnny Shines (Shoe Shine Johnny)

 小出本に載っているRobert Lockwoodと抱き合わせになった盤 がアマゾンにあってなぜかスポティファイにはない。これにはShinesの52~53年の録音が10曲収められているのだけど、Evening Shuffle - The Complete J.O.B. Recordings 1952-1953にその10曲を含む14曲が収められている。こっちはスポティファイにあってアマゾンにない。同じく14曲入りのComplete Recordings 1952-1953というのもあるけど、これはなぜか曲順が逆になっている。

 Shinesの50年の録音を2曲含むDrop Down Mamaというコンピレーションがあって、これがディープでかなりいい内容なのだけど、サブスクリプションというか配信版はない(追記:今は配信版が出てサブスクリプションでも聴けるようになっている)。その2曲を含むShinesの録音6曲がChicago Blues Vol. 1 1939-1951に収められていて、これはアマゾンにもスポティファイにもある。

 1966年のMasters Of Modern Blues、1968年のThe Complete Blue Horizon Sessions(Sunnyland Slimと抱き合わせになっている。Shinesの録音はLast Night's Dreamというアルバムとして発売されたものだが、このアルバムの全10曲が曲順通り収められている)もサブスクリプションで聴ける。

 

 検索はともかく文字にするのが思いのほか面倒だった。Snooky Pryor、Johnny Young、Floyd Jones、Homesick James、Willie Mabonあたりも加えたかったけど。

 

関連:シカゴブルースのコンピ - あの日食べたバターライスの不味さを僕達はまだ知らない。