あの日食べたバターライスの不味さを僕達はまだ知らない。(実写版)

We still don't know the distastefulness of the butter rice we ate that day. (live-action version)

クァルテート・エン・シー

 ブラジルの女性コーラスグループ、クァルテート・エン・シー(Quarteto Em Cy)のCDを2枚注文してあったのが今日届いた。『ソン・デフィニチーヴォ』と『サンバ・カンソンのアンソロジー』で、どちらも入手しにくくなっていて、特に『サンバ・カンソンのアンソロジー』は手に入ると思ってなかった。『ソン・デフィニチーヴォ』に入ってる曲は"Aleluia 1964-66"というCDに全曲入ってるということを注文した後でアマゾンレビューで知った。

 『サンバ・カンソンのアンソロジー』は75年のVol.1と76年のVol.2を1枚のCDに収めたもの。カンソン(canção)はフランス語ではシャンソン(chanson)、イタリア語ではカンツォーネ(canzone)に当たる言葉。

 レコード・コレクターズ1997年6月号の第二特集が「クァルテート・エン・シーとブラジルのコーラス・グループ」でクァルテート・エン・シーのインタビューが載っている。そこから少し抜粋しておく。

――最初のアルバム(『クアルテート・エン・シー』)ではそのエドゥ・ロボの曲を歌っていますが、彼の曲はいつも難しいコードが使われていますね。
シーヴァ そうね。本当にややこしい曲が多い(笑)。
――そういう曲を歌ったからこそ、クァルテート・エン・シーの特徴である凝ったコーラス・ワークが生まれた?
シナーラ そうかもしれないわね。当時、特に大変だったのは2枚目のアルバム(『ソン・デフィニチーヴォ』)の方で、あの時はルイジーニョ・エッサがヴォーカル・アレンジをしてくれたんだけど、これがすごくややこしかった(笑)。録音の前にはずいぶんリハーサルさせられたわ。
シーヴァ 後でしばらく経ってルイジーニョに会ったら、あの時は大変な仕事をさせてしまった、あんなにややこしいアレンジなのに、よく歌えるものだと不思議に思ったよ、なんて言われたわ(笑)。
シナーラ いまでは30年もやっているから、2時間くらいのリハーサルでアルバム1枚分の曲を覚えられるけど、当時はまだはじめたばかりだったから…。

一応関連:ポルトガル語全くできないけどブラジルの音楽の歌詞を和訳してみた - あの日食べたバターライスの不味さを僕達はまだ知らない。